痩せていても糖尿病になる危険性がある

糖尿病にかかっている人を思い浮かべた場合、多くの人が太っている人を思い浮かべることでしょう。
しかし、日本の2型糖尿病患者の6割の人が太っていないことをご存知でしょうか?
確かに、糖尿病にかかる大きな原因の一つとして肥満があることは事実です。これはインスリンの分泌が少なかったり正常に働かなかったりするために起こる病気です。肥満になり体脂肪が増えると、脂肪細胞から分泌される物質によってインスリンの働きが弱くなり、そのことによって大量のインスリンを分泌するようになります。
そして、インスリンの分泌が多い状態が長く続くと、インスリンを分泌する膵臓の機能が低下をして、最終的にインスリンを分泌量が減ってしまうのです。

また、血糖値を上げる原因であるブドウ糖はパンやご飯などの炭水化物、イモ類や菓子類に多く含まれているため、過剰な食事を多く取ることで大量のブドウ糖を体内に取り込むと、インスリンの分泌がついていかずに高血糖状態が続きます。
さらに、運動不足もインスリンの働きを悪くすることから、肥満が引き起こす原因になると考えられているのです。
では、太っていないのに糖尿病と診断される人はどのような人なのでしょうか?
あまり知られていないかもしれませんが、どちらかと言えば痩せて見える体型の人が健康診断で血糖値が高いことを指摘されるケースは意外に多いものです。

このような場合、ほとんどの人の血縁者に糖尿病の人がいると言われています。これ自体は遺伝をする病気ではありませんが、糖尿病になりやすい体質は遺伝をします。
食後に血糖値が上がると脳から指令が出てインスリンが分泌をされるのですが、遺伝的に脳からの指令が上手く機能しない人や、脳から指令が出ているのにインスリンの分泌量が少ない人がいるのです。
このような遺伝的要因を持っている人は、痩せていても糖尿病になりやすいと言えるでしょう。
糖尿病は自覚症状が少ないため、初期に発見をすることが難しい病気だと言われています。
しかし、糖尿病を放っておくと命に関わるさまざま合併症を引き起こす危険性があるため、血縁者に糖尿病患者がいる人は、定期的に病院で検査をおこなうなどして日頃から注意をする必要があります。